FC2ブログ

幽白戯言

蔵飛小話

 ←お嬢様と呼ばれて →セイヘキ感想:潘めぐみさんゲスト回
こんばんは。コマキです。

七夕話に拍手・コメントありがとうございました!順次お返事させていただきます!
あいにく現実の天気は、ご丁寧に台風が日本列島を縦断していきましたが、皆さんのお住いの地域は大丈夫でしたでしょうか?

この間の七夕話は、実は(だいぶ脚色はしてますが)ほぼ実体験に基づいたお話でした。
私の住むところから、ほんとにはるかはるか彼方になんですが、例の2つの電波塔が見えるんです。
それを日々見ながら思っていたことをお話にしてみました。

前はそんなこと思わなかったんですけど、最近「この瞬間は一生忘れられない瞬間になるだろうな」って思う事が多くなってきたんですよね。
それは、ライブで会場が一つになった瞬間だったり、フォロワーさんと蔵飛のエロ話でお腹抱えて笑いころげた瞬間だったり←、様々なんですけど、そんな瞬間を沢山集められたら、自分が死ぬ時も寂しくないだろうな~なんて考えたりして。
だから、日々なんとなく時間は過ぎていってしまうけれど、そんな一瞬一瞬を大事に、生きていきたいな、と思います。
と言いながら、日々ぼーっと妄想に費やす時間が一番多いんですけれど・・・(;^ω^)

そんな妄想しながらの通勤中に生まれた蔵飛小話です。











夜中に目が覚めた。蔵馬はまだ隣で寝ている。窓の外はまだ暗く雨の音がする。夜明けには時間がありそうだ。
もう一度寝ようとするが、蔵馬に着せられた白い長袖から、慣れない洗剤の匂いがして落ち着かない。
所在なくて、目の前にある蔵馬の長い髪を手にとって指に絡めてみる。しなやかなそれでいて癖のある髪は、指をすり抜けてピンとはねる。しばらく無心にいじくっていた。

「ふふっ…何してるの」
静かな笑い声とともに突然声をかけられて内心ビクリとする。
「悪趣味なやつだ。起きているなら早く言え。」
「随分熱心にいじってるから。」
楽しそうに言われて、俺はまだ指に絡めたままだった髪を慌てて離した。
「したいの?」
耳元で囁かれる。
「違う。」

昨晩は一度だけ体を繋げた。
かと言って、欲求不満なわけじゃない。
ただ、手持ち無沙汰だっただけだ。

目を伏せた俺の額に蔵馬の指がかかる。覆っていた布を額から外すと、その下の半開きの瞼に優しく唇を落とされる。
「ぅ…」
くすぐったいようなピリとした感覚が額から全身に走って、無意識に喉の奥から声が洩れる。
「飛影、好きだよ。」
甘い声が囁く。
「好き…」
念押すようにもう一度呟くと、蔵馬は今度は目尻にそっと口づける。
また痺れにも似た感覚が走って、体が強張る。わけもわからず目の奥が熱くなる。
こんな時どうすればいいのかわからない。
俺はどうしたいのだろう。
俯いたままの俺を蔵馬の腕が抱き寄せる。すっかり腕の中に収められて、さらに強く胸に抱きしめられる。
「好きだよ。」
俺の髪にキスを落としながら、言い聞かせるような蔵馬の声が頭上から響く。
鼻に押し付けられた蔵馬のシャツからは、自分と同じ洗いたての洗剤の匂いがして、胸の中がむせかえる。
蔵馬の声が、腕が、匂いが、俺を包んでどうしようもなくここから逃げ出したくなる。それなのに、すべてを投げ出して目の前の甘くて温かいモノにしがみつきたい衝動に駆られる。

いつの間にか強く握りしめていた手をゆっくり開いた。気づかれないように蔵馬の背に回してみる。だが、背中を抱こうとして手が止まる。

行き場を失った手は、癖のある長い髪の端をそっと掴んだ。




梅雨時期部屋干しすると洗剤の匂いがのこるよね?っていうお話でした(笑)
愛されるのに慣れてない飛影ってかわいいですよね。


関連記事
スポンサーサイト

もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 徒然日記
もくじ  3kaku_s_L.png 幽白戯言
もくじ  3kaku_s_L.png SS・お話
もくじ  3kaku_s_L.png らくがき
もくじ  3kaku_s_L.png 御礼
もくじ  3kaku_s_L.png レポ
もくじ  3kaku_s_L.png 頂き物
もくじ  3kaku_s_L.png 旅レポ
もくじ  3kaku_s_L.png 捧げ物
もくじ  3kaku_s_L.png 更新情報
【お嬢様と呼ばれて】へ  【セイヘキ感想:潘めぐみさんゲスト回】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【お嬢様と呼ばれて】へ
  • 【セイヘキ感想:潘めぐみさんゲスト回】へ