翼の小箱

妄想と想像の翼に乗せて、戯言を徒然と・・・ 幽遊白書メインの二次創作&個人的ファンブログサイトです。

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am 5:55

SS・お話

トンと背中にあたるかすかな感覚。
カーテンから漏れる外光に、ぼんやりと明るくなり始めた部屋の中で、オレは聞き耳をたてる。
遠くに聞こえる新聞配達のオートバイの音。その音に紛れるように、そっと息をひそめて、背中に小さな体が触れる。

寝間着の薄い布越しに伝わってくる幼い体温。背中をくすぐる微かな吐息。額を押し当てて、顔を埋め、背中に縋る姿を感じるために、オレは全神経を集中する。

「近寄るな」「鬱陶しい」
起きている時は、散々悪態をついておきながら、オレが寝ている時だけ、気が付かれないように甘えてくる。

普段も、これぐらい素直に甘えてくれればいいのに。

そう思いながらオレは枕元の時計を睨みつける。

あと五分したらオレはこのベッドから出なくてはならない。
人間の振りをして、窮屈な服を来て、社会への従属の証のような紐を自ら首にかけて出掛けるオレを見て、君はさも信じられないといった体で、オレを嗤うのだろう。そうしたらオレはしおらしく君に懇願するのだ。
「また来てください。待ってますから。」
そうしたら君はすべてをオレのせいにして、またここに来ることが出来るだろうから。

頬を背中に擦り寄せる感触。スンと鼻を鳴らして息を吸い込む音。
振り向いて抱きしめたくなる衝動を必死で抑え込んで、オレは息をひそめる。

少し肩でも動かそうなものなら、君はすぐさま離れていってしまうだろうから。オレは身じろぎひとつしないように、全身を緊張させて、高度な狸寝入りを決め込む。

あと五分、この温もりを感じていられるように。
あと五分、君が存分に甘えられるように。


Fin.
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緒方さん「real/dummy」TOUR レポ

レポ

去る2月26日、緒方恵美さんのアルバム発売記念ライブに行ってきました。
ライブレポは書かないと以前に言ったんですが、今回はとても感動してしまったので、備忘録的に、久しぶりにレポを書いてみました。と言ってもほとんど感想文ですが・・
そしてやっぱりとっても長くなりました(笑)
MCのタイミング・内容等、ちょっとあいまいな部分があるので、実際と異なるところもあるかと思いますが、その部分はご了承ください。

レポは追記よりどうぞ。

>検索等から来られた方へ
こちらのブログは趣味嗜好いっぱいのブログです。この記事以外の記事をご覧になる際は、様々な地雷を踏む可能性がありますので、ご注意ください(;^ω^)

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拍手コメント御礼:naottyo様

御礼

蔵飛と躯の関係性はクラヒストの中では結構モヤモヤとしている方が多いので、どうかなぁと思ったのですが、「理想の蔵飛+躯」と言って頂けてうれしいです!
ブログの方にも書きましたが、蔵馬と躯は、飛影を介して、お互いに牽制し合いながらも一方で認め合っている。そんな関係だと思ってます。(でもやっぱり嫉妬もしてますがww) 飛影にとっては幸か不幸かw、「こわ~い」保護者が人間界にも魔界にもいて、常に見守られている(監視されてる?)わけですが、本人はおこちゃまなので全くそのことには気付いてないんですよねww。まあそこが愛おしいんですが( *´艸`)
褒めすぎなほど褒めていただいて//、ブログの記事の方も読んで頂いて嬉しかったです!ありがとうございました!

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拍手コメント御礼:実和子様

御礼

大人の対応・・・と見せかけてめっちゃ蔵馬さん妬んでますwww このねっとりしたチョコレートキスを見てください!この執念深さ(笑) でもそこが蔵馬の魅力ですよねwww
おこちゃまひえは、自分が思ってるより愛されてることも、逆に自分が他人への情を持っていることも気づいていないのです。
そんなわけで気に入った人にはほいほい付いて行っちゃうので、蔵馬さんの嫉妬と苦悩はこれからも絶えることはなさそうですww
コメントありがとうございました!


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childhood fear

SS・お話

生まれたときから、ろくでもない人生なのはわかりきっていたのに、どうして生きたいなどとと思ったのだろう。偽りの目的に縋ってまで。

「千年以上も生きてきたのに、あの時なぜか、まだ死ねないって思ったんだよね。不思議だよね。」

隣に寝そべる男が笑う。
その腕は、かつての姿とは比べ物にならないほど細く頼りない。か弱い人間の姿に身をやつしても妖狐が生きたいと思った理由はなんだったのか。

「今ならいつ死んでもいいと思うのに。」

包帯が巻かれた手に絡まる長くて細い指。肩から滑り落ちた長い髪が顔に降りかかる。花の香り。温かく柔らかな唇。

「嘘を、つくな。」

熱を孕んだ吐息の合間に零した言葉に、人間の面を被った狐が笑う。

「あぁ。嘘だよ。やっと手に入れたんだ。手放せるわけないだろ?」

耳に吹きかかる熱い息。低く鼓膜を犯す声。

「…愛してる。」

肩を掴んだ指が肉にくい込む。
細く長い首にしがみついて爪をたてた。

あの頃は何も無かった。
ただ喉が渇いて、何を求めているのかもわからずに手を伸ばしていた。

「愛してる…愛してる…」

手に入れたら満ち足りるはずだったのに。
それでもまだ、心も体も、もっともっとと願う。
浅ましく醜い臆病なケモノ。

いつからこうなった?
死んでもいいと思っていたはずなのに。

血にまみれた手を伸ばす。
絡められた指と視線に臆病心が頭をもたげる。

もっと一緒に生きたいと。
願うなんて。

自分の中に感じる他人の体温。肌から伝わる脈動。首筋にかかる息づかい。
それでも確かなものが欲しくて、確認するように掴まれた手を、もう一度強く握り返した。


Fin.

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プロフィール

コマキ

Author: コマキ
幽遊白書再燃組。蔵飛腐。蔵馬ファン。緒方恵美さんファン。
幽白二次小説ほか、思いつきの独り言、イベントレポを日記代わりに雑然と書いております。
小説は基本女性向けBL、メインCPは蔵飛です。

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